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「今日も暑そう」
 風通しが良くなるように開けはなった障子の向こうにある、真っ青な空の真ん中で、太陽は強く輝いて地上を照らしていた。
 思わず、呟いてしまう。別に誰に話しかけたわけじゃない。ひとり暮らしが続くと、どうしてもひとり言が増える。それだけ。
「扇風機、つけようかな……」
 風が止まってしまったのか、外から入ってくる風が急に弱くなる。元々暑いのには強い質(と言うか、寒いのに弱いと言うか)だから、エアコンを付けるほどではないけれど、湿度の高さもあって耐えきれない暑さになりそうな気がした。汗かいて、ノートとかがしわしわになるのも嫌だし。
 部屋の隅においてある扇風機に近付いて、スイッチを入れ――ようとした瞬間、インターホンが鳴る。
 誰だろう。友達を呼んだ覚えはないし、宅急便とかが来る予定もない。勝手に誰かが送ってくる可能性もあるけど……雨宮家からの差し入れとかだったらどうしよう。余計なお世話にもほどがある。
 望まない宅急便でなかったとしても、うかつに出て押し売りとかだったら嫌だなあなんて思いながら、でもインターホンに出るより早いと思って、縁側から門のほうをこっそり覗いてみた。
 そして思わず、「うっ」と唸った。
 門の前に立っていたのが、大地だったから。
 何であいつが来るの。何の用で? これなら、押し売りだったり、雨宮家からの余計な宅急便が届いたりのほうが、ずっとマシなんだけど。
 どうしよう。素直に出るのは嫌だし。ほっといたら帰ってくれるかな。
 なんて考えていると、大地がこっちを向いた。
 慌てて隠れたけど、一瞬目が合ってしまったと思う。しまった。これでは居留守が使えない。諦めて出るしかないか。
 と、考えたけれど、
「ひっどい庭だな」
 大地が勝手に入ってきたから、出る必要はなくなった。出るよりもっと面倒な事になった気がするけど。
「なんで、勝手に入ってきてるの」
「待ってても出てきそうになかったから」
「何しにきたの」
「や、特に。夏休みだから時間もあるしさ」
「私は忙しいんだけど」
「で、コレかよ」
 大地が笑いながら指さしたのは、庭、だった。
 おばあちゃんが居た頃は、手入れされていて、季節ごとにいろんな花が咲いていて、綺麗な庭だった。けど今は特に何もしていなくて、勝手に花が咲く事もあるけれど、雑草は延びっぱなしだし、葉っぱとか延びっぱなし。
 それは勉強やバイトが忙しい事だけが理由じゃないのだけど、正直に言うのはしゃくで、「うるさいな」とだけ返した。
 そしたら、
「手入れしてやろっか?」
 なんて、大地が予想外の事を言い出した。
 正直、ありがたい。自分じゃできないし、業者に頼もうにも、お金がかかるし。それでも、できる事ならこの庭は、綺麗であってほしかった。
 でも、だからって、大地にお願いするのは、何か嫌だ。
「やりたいなら勝手にすれば」
 冷たく言い放ってから、私は扇風機のスイッチを入れて、テーブルに戻った。
 勉強しなきゃ。突然の、しかも望まない来客なんかに邪魔されてはいけない。
「野ばら、まだ駄目なんだろ」
 上に羽織ってたパーカーを脱いで、縁側に放り出しながら、大地が言った。
「何が」
「虫」
 言いながら、大地はにやにや笑っている。
 こいつ、むかつく。
「私は忙しいって言ってるでしょ。邪魔しないで」
 さっきよりも更に冷たい声で言って、私はノートに向き直った。
「はいはい」
 もう顔は見えないけど、声だけでむかついた。
 大地のやつ、まだ覚えてるんだ。子供の頃の事。虫を見つけた私が泣きついて、大地が追い払ってくれた時の事。
 そう言えばあの時の大地は、やたら得意げな顔をしていた。あいつは子供の頃、今と違ってちっちゃくて情けなくていじめられっこだったから、ずっと私の背中に隠れてて――虫を相手にした時だけ、あいつのほうが優位に立てたから。
 今も同じ顔をしてるんだろう。そう思うと、更にむかついた。

 苛立ちを押さえるように勉強にのめり込んで、気付いた時には少し肌寒くなっていた。
 とりあえず、扇風機を止める。それから外を見ると、西の空が少し赤く染まりはじめていた。
 もう、こんな時間か。
 そう言えば、あいつ、まだやってるのかな。
 縁側に出てみる。熱中症で倒れられたらめんどうだからと置いておいた麦茶は、ほとんどなくなっていた。そこから、庭を覗いてみる。こんもりつもった雑草の向こうに、汗と土にまみれた大地が居た。
 声をかけずに踵を返して、台所に向かって、お湯を沸かした。ハーブティーを入れようと思った。今日は、そうだな、レモンバームにしよう。
 少しのお湯で出して、たっぷりの氷入りのグラスふたつにそれぞれそそぎ込む。名前の通りレモンのさっぱりとした香りが漂って、すがすがしい気分になる。
 それをお盆に乗せて、縁側に向かった。腰掛けた大地が最後の麦茶を飲み干していて、その向こうに赤さを増した夕焼け空が見えた。
「お疲れ様」
 大地の横にお盆を置く。それを挟むように、ちょっと距離を置いて、私も座った。
「サンキュ」
 大地はすぐにグラスを手に取る。まだ完全に溶けきってない小さな氷が、カラン、と可愛い音を立てた。
 気持ちのいい、柔らかな冷たさをはらんだ風が吹く。わずかなレモンの香りと、濃い緑の香りが私を包む。そんな中で沈んでいく夕日を眺めていると、胸が痛む気がした。
 感傷的な気分になっているのかもしれない。
「俺が最後に見たのはずいぶん前だけど、綺麗な庭だったよな」
 嫌みなのか、何なのか、思い出からずいぶん様変わりした庭を見つめながら、大地は言った。
「おばあちゃん、花が大好きだったからね。おじいちゃんが生きていた頃は、ふたりで仲良く手入れしていた庭だから――思い出を守るって意味でも、頑張ってたみたいだし」
 おじいちゃんの事はよく覚えてない。
 残っている記憶は、雨宮のおじさんの家に引き取られたばかりの頃。おじさん夫婦や大地と一緒にこの家に来て、この縁側から綺麗に整えられた庭を眺めていた事くらい。それからすぐにおじいちゃんは亡くなったから、それが最後の思い出になった。
 あの時、庭にいたおじいちゃんとおばあちゃんは、楽しそうで、幸せそうだった。
 おじいちゃんが亡くなった後も、思い出の庭に居るおばあちゃんは、幸せそうだった。
 そんなふたりが残した庭を、あんな惨状のまま放っておいたのは、申し訳なかったな、と思う。どうにかしたいって気持ちはあったのだけど――だから、やっぱり、大地が来てくれたのは助かった。お礼なんて言ってやらないけど。
「野ばらさ」
 大地は私の名前を呼んだ。
 けれどそれだけで黙り込んでしまって、困った私は素っ気ない口調で急かす。
「何?」
「いや……サークルのほう、顔出さなくなったろ?」
 指摘されて、ぎくりとした。本当の事だから。
「俺のせい、か?」
「そうだよ」と、言ってやれば良かったんだろうか。もっといろいろと言うか、ごちゃごちゃ混じっている部分もあるけれど、根本的な原因は大地にあるんだから。
 でも私は静かに首を振った。
「バイトが忙しくて顔出してる暇がないだけ」
 大地はあからさまにほっとした顔をした。
「そっか」
 何それ。
 まさか、私をサークルから追い出しちゃった、とか思って、気にしてたの?
 それを確認するために、わざわざ訪ねて来たの? 雨宮のおうちからここまで、けっこうな距離があるのに――まあ、ここから大学は近いから、大学に通う事考えたら、大した事ないのかもしれないけど。
「俺さ、野ばらが居たからあのサークル入ったんだ」
 大地はグラスに入ったハーブティーを、一気に半分くらい飲んでから言った。
「本当はサークルなんかやらないつもりだった。やりたい事が沢山あってさ。そのための時間は、いくらあっても足りないくらいで」
「やりたい事って?」
 なぜか私は、聞き返してしまっていた。
 大地の事なんか興味ないし、さっさと帰ってほしいくらいだったのに。
 夕焼けを映した大地のまなざしが、輝いて見えたから、なんだろうか。
「資格取ろうと思って。造園技能士とか、ガーデンコーディネーターとか。あとやっぱ、簿記とかもあったほうがいいんだろうな。俺さ、いつか自分の店持ちたくて。グリーンショップ」
 間違えた、かも。
 大地の目が輝いているのは、夕日の色を映しているからじゃない。自分の力で、だ。きっと。たぶん。
「でも、入学してすぐさ、何となく、『どんなもんだろ』と思って温室を見に行った時、そこに野ばらが居たんだ。緑に囲まれて、茶ぁ飲みながら、楽しそうにしてた」
 それは、本当に、楽しかった。
 花や緑に囲まれた、のんびりとした空間で、友達とおしゃべりしながら、大好きなハーブティーを飲む。勉強とバイトとひとりきりの生活の中にある、唯一の、息抜きの時間だった。
 もうその場所は、なくなってしまったけれど。
「それ見て、あー俺ダメだな、と思った。緑が好きでグリーンショップやりたいって思ったのに、そっちの事ばっかり考えて、元々の気持ち忘れかけてるんじゃないかってさ。だからサークルに入る事にしたんだ。ただ『好き』って気持ちを、忘れないようにするために」
 大地の言葉を聞いているうちに、徐々に息苦しさを感じるようになって、私は無意識に胸を押さえていた。
 大地はただ自分の夢を語っているだけ。サークルに来なくなった私への疑問とかが混ざっている部分もあるけど、悪意とかが混ざっているわけじゃないのは判る。
 なのに、どうしてだろう。
 追いつめられているような、不安に駆られるような――そんな気持ちになっていた。
「野ばらにも夢とかあるのか?」
 聞かれて、びくっとなる。胸に抱えるもやもやとした何かに、少しだけ痛みが加わった。
「おばあちゃんみたいに、なりたい」
 漠然としたものを押さえる事に必死で、てきとうに流したり、それっぽい嘘を作り出す余裕がなくて、気付いた時には本音をそのまま口にしていた。
「公務員になるの。それで、誰にも頼らない。自立して生きる」
「へえ」
 大地は笑ってた。それは馬鹿にしてるとか、おかしくてとかじゃない。私が語った夢を、ちゃんと認めてくれての事だったと思う。
 でも、だからこそ、妙に苛ついた。何なのこいつ。何で笑っていられるの。私がどうして、そんな夢を掲げていると思っているの。
「安定した生活を送る、立派な人間になってやる。そして、見返してやる。私を捨てたお母さんも、叔父さんたちも。あなたたちなんか必要ないんだって、胸を張って言える人間になってやる」
 大地の表情から笑顔が消えた。それは、別にいい。当たり前だと思うし。けど、
「つまんない夢だな」
 その言葉は許せなかった。
 怒りが混じったような、感情に震える声。だけど、怒りたいのは私のほうだ。
「そりゃ、脳天気に、叶わないかもしれない夢を掲げている余裕がある人にとっては、つまらない夢でしょうよ」
 私みたいに、たらい回しにされた事なんてない、大人の都合や身勝手に振り回れた事なんてない大地には、きっと判らない。
「私は強くなりたいの。出世して、安定して、誰の指図も受けずに、好きなように好きな場所で生きていける大人になりたいの。あんたの家から追い出された時から、ずっとそう思って生きてきた。それの何が悪いの!?」
 大地は何も答えなかった。
 無言のまま、グラスの中に残っていたハーブティーをぐいっと飲み干して、放りっぱなしにしていたパーカーを掴んで、出て行ってしまった。
 大地が居なくなったら落ち着けるかと思ったけど――胸の中の違和感は、なぜかより強くなって、私を内側から苛んだ。

 上手く眠れない夜が過ぎて、翌日の昼過ぎ。
 今日もまたインターホンが鳴った。
 誰だろう、と考えて、まさか? と思って、昨日の今日でそんなわけがないか、と首を振った。そして慌てて立ち上がって、出ようと思ったら、縁側の向こうに人影があった。
 大地だった。
「鳴らしてんだから出ろよ」
「ご……ごめん」
 勝手に入らないで、と怒ってもいいところだったのかもしれないけれど、私はうっかりと謝ってしまっていた。
「んじゃ、勝手に庭いじるからな」
「え、あ、うん」
 大地は上着を縁側に放り出して、また草の生い茂る庭の奥へと向かっていった。
 普通だった。
 まるで昨日のやりとりなんかなかったみたいに普通で、昨日から胸の中に抱えていた何かが、すうっと晴れていくような気がしていた。
 部屋の中に戻って、棚の上に置いてあるスプレーを手に取る。夏の間いつも使ってる、虫よけのユーカリ。
「大地!」
 縁側からサンダルを履いて庭に出て、軍手をはめてさっそく作業をはじめようとしていた大地のそばに寄った。
「これ、よければ使って」
「何だこれ」
「ユーカリ。蚊に刺されるの、嫌でしょ」
「ああ、サンキュ」
 大地は遠慮もためらいもなく、その場でプシュッとスプレーを自分に吹き付けた。緑に囲まれている中でも、ユーカリの青い香りはより際立つものだった。
「あと」
「ん?」
「何か、食べたいもの、ある?」
「いや別に。昼飯は食ってきたし」
「今じゃなくて!」
 何でこいつ、にぶいの。
 昼から夕方までタダで働いてもらって、お茶だけじゃ悪いかなと思ったから、聞いてやってるのに、何でそんな返ししかできないの。
「ああ! ……何か悪いな」
「別に。あんたに借りを作るほうが嫌だし。ひとりぶんもふたりぶんも手間はそんなに変わらないし。今から買い出しに行こうと思っていたところだから、何でもつくれるし」
「んじゃ俺、カレー食いたい」
 迷うそぶりも見せずにそう言われて、私は思わず吹き出しそうになった。
 こいつは昔からカレー好きだった。一緒に暮らしていた頃も、夕飯がカレーってだけで、一日のテンションが違ったくらい。
 成長したように見えるけど、味覚は子供のままか。
「判った。今から出かけるから、庭のついでに留守番もお願い。盗まれるようなもの何もないけど」
「おう」
 大地は嬉しそうに手を振って、緑たちに向き直る。
 私はいったん家の中に戻って、また麦茶の用意をしてから、自転車に乗って買い物に出かけた。

 食卓に私のもの以外の料理が並ぶのは、ほとんど一年ぶりだ。おばあちゃんが亡くなってから、ずっとひとりきりのご飯だったから。
 相手が大地って言う、マイナスポイントを差し引いても、その現実の温かさに、じんわり感動してしまう。
「おかわりもあるから」
「おう、サンキュ」
 野菜がごろごろ入ったカレーと、サラダと、冷たいハーブティー。カレーには輪切りにしたゆで卵をのせてある。雨宮の叔父さんの家のカレーは、確かそうだったから。
「あ、チキンだ。やった」
 カレーってだけで嬉しそうだったら大地は、チキンカレーである事に気付いて、更に嬉しそうになった。
 子供の頃、ポークやビーフのカレーよりもチキンカレーの時のほうがテンションが高かった気がしたから、今もそうなのか判らないまま作ったけど、正解だったみたい。つまり、やっぱり、味覚は子供のままだと。
「美味い」
「そう。よかった」
 ガツガツと食べる大地を前に、私はひと口ふた口食べるだけで、見えないものを喉に詰まらせたような気になって、スプーンを置いた。お腹は普通に空いているはずなんだけど、それよりも気持ちの重さのほうが先にある感じ。
 ひとり食べ進めていた大地は、少し遅れて私の様子に気付いたみたいで、自分も手を止めた。
「野ばら、どうし――」
「昨日はごめん」
 謝罪の言葉は、するりと唇からこぼれ落ちる。
 それは多分、紛れもない、私の素直な気持ちだったからだと思う。
 沈黙が流れた。お互いに動かないから、何の音もしない。
 どうしよう、と戸惑った。何事もなかったように食事を再開すればいいのか、大地の反応を待ち続けるべきなのか。内心焦りながら、じっと大地を見つめていると、大地はふいに目を反らした。
「ばあちゃんの庭、いいよな」
 謝罪の返事としては意味が判らなくて、やっぱりどうしていいか困った私は、大地の視線を追って――大地が手入れする事で少し整った庭を見つめた。
 一瞬だけ目を伏せる。瞼の裏に蘇るのは、おばあちゃんが生きていた頃の、花が咲き乱れる庭。
「うん」
 おばあちゃんが生きていた頃は、たまに、ふたりで縁側に座って、花を眺めながらハーブティーを飲んで、夜を過ごした。その時間が好きだった。気持ちが安らぐ落ち着いた空気が、大好きだった。
「憧れてたんだ」
 手を伸ばして、ハーブティーを入れたグラスに触れる。
 大地が私に向き直る。何も言わなかったけれど、そのまなざしは「何に?」と問いかけてきた。
「庭に出したテーブルで、ハーブティー飲んだりお菓子を食べたり。自分たちだけで楽しんでもいいんだけど、せっかくだから、こう言う落ち着いた雰囲気や、ハーブとか好きな人たちにも、喜んでいただけるような――カフェみたいな? そう言うの」
 言ってから、はっと気がついた。
 ああ、そうか。多分、そうだったんだ。
「それが私の、夢だったのかも」
 自然と口をついた言葉を、耳にした瞬間恥ずかしくなって、私は少しだけ声を大きくした。
「いや、非現実的だけどね。将来の夢と言うよりは、寝てる時に見る夢に近いような。大して人来ないだろうしね! 確実に儲かんないし、そしたら生活できないし」
 まくし立てるように言うと、大地はあっけにとられた顔をしていた。
 余計に恥ずかしい気がする。私は大地の目から隠れるように縮こまって、ハーブティーを飲む。
「やってみろよ」
 俯いていている私にふりそそぐ、力強い、温かい声。
「想像してるだけなんだから、非現実なのは当たり前だろ。だからまず動いてみろって。目標に向かって突き進んで、汗かいて。そうすりゃそのうち、道は切り開かれて、先が見えてくる」
 無責任に勝手な事言わないで、って、昨日までの私なら、きっと言っていた。
 でも言わなかった。大地の声にこもっていた力と温もりとが、胸の奥まで届いたから、かもしれない。
「そう、かな」
「そうだ」
「そうか……なら」
「まずは自分が庭に入れるようにならないとな」
 からかうような口調で言って、大地は笑う。
 でも、からかわれたわけではないと判っていて、私は拗ねたそぶりこそ見せたけれど、大地を怒ったりはしなかった。
 ああ、本当に、そうだ。
 きっとそれが、私が踏み出すべき、第一歩なんだ。


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Copyright(C) 2012 Nao Katsuragi.