![]() 「俺、先輩を敵に回したくありませんから」と言ったら、 「わたしは、いつでも回れるって言ってるでしょ」と返ってきた。 それはこのひとなりの冗談なのだと―― 信じられるものなら、信じてみたいものだけど、 多分、本音なんだろう。だって先輩だし。 2 ついて来るなよ! ![]() 誰にも着いてきて欲しくなかった。 ひとりきりで戦うつもりだった。 すべてを故郷においてきて、たったひとりで。 とても辛く寂しい事だと判っていても、 そうしなければ巻き込まれる人が苦しむだろうと思ったんだ。 それなのに、 ![]() なぜかこのひとは、ここに居る。 3 死なれちゃ後味悪いんだよ ![]() たとえば、ズンさんもモニカもトリムも居ない時に、 俺が死にかけるような事が起こったら、 憎まれ口を叩きながらでもかまいませんので、 奇跡を起こしてくれると助かります。 4 意外と可愛いところもある ![]() 「わたし、知らんかったもん。 導師も言ってなかったよ。 きっと知らないよ」 亡くなられたご両親とか、師匠にあたる導師とか、 深く信仰する幸運神とか、 大切なものには素直で、優しいひとなのだ。 つまり俺は何なんだって話なんだが。 5 視線が絡む ![]() ![]() (ウィンド) (了解!) ズンさん(共通の敵)と張り合う時だけは、 言葉なんか必要ない。 6 助けるつもりなんてなかったんだ ![]() 幸運神の祠を建てるなんて、 先輩の信仰による行動なのだから、 俺には何の関係もないわけで、 手助けする義務なんてどこにもないわけだ。 でも、気付いたら手伝いをしていた。 あまりにも一生懸命だから、と言うのは言い訳で、 単なる条件反射だ。情けない事に。 7 ぶつけたお互いの拳 8 背中は預けたぞ ![]() 「あとはよろしく」 未知の場所に挑むのならば俺が先頭で、 得体の知れないものに迫られているなら俺は後詰め。 それは信頼の形なんだと勝手に解釈して、 納得しておきます。 ……盾としての、なんでしょうけどね。 9 時には休戦 10 ナイスコンビネーション |